はっきり言って、介護の現場は介護士やヘルパーさんたちの「自己犠牲」の上に成り立っていると言っても過言ではないでしょう。
そんな環境の中にあっても、献身的に介護事業をされてる方もいるのです。彼女をそこまでさせる原動力は、一体何なのでしょうか?
元々彼女は普通の主婦でした。夫と子供に恵まれ、別の仕事を持ち、数千万は稼いでいたそうです。
順風満帆に見えた彼女の人生にも、少しずつ狂い始めます。ある心配事がきっかけで夜眠れなくなり、睡眠薬に頼るようになります。それでも寝れない彼女は次第に酒を飲むようになり、やがて離婚、一人ぼっちになってしまうのです。
失ってみて初めて解る幸せの意味。社会的地位やお金があっても、幸せではなかったことに気付いたのです。
やがて彼女は介護の仕事に就きます。そこで、「安心して死ねるからこそ、安心して生きることができる」ということに気付いたのです。
経験をつんだ彼女は、老人介護施設「なごみの里」を設立します。そこに入居したお年寄りは、「ここで最後を迎えたい」というほどです。
彼女の想いは、若いスタッフにも伝わり、また、講演を通して感動した若い人たちが、彼女に相談にきたりしています。
10年振りにあった実の娘も、人間として変わった母親を見てビックリしてるようでした。
自分の人生に振り回されることなく、介護を通して「死と向き合うことの大切さ」を知り、「安心して生きていける」環境を作ろうとするその姿。そんな無名の彼女を、私は讃えたいのです。
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